Q&A11
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【1】

●子どもの虚言癖

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兵庫県にお住まいの、HGさんより、
子どもの虚言癖についての相談があった。
子どもの虚言癖についての相談は多い。
以前のもらった相談と重ねて、この
問題を考えてみたい。

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はじめまして。小学校2年生の男子(長男)についての相談です。 
子供の嘘について相談します。 

息子のばあい、空想の世界を言っているような嘘ではなく、
「自分の非を絶対に認めない」嘘です。 

先日担任の先生からお電話があり、こんなことがあったそうです。 

(1)何かの試合の後、「○○君のせいで負けたんだ」と発言。直接その子に言ったようではな
かったが、言われた子は泣き出してしまった。 担任が注意しようとすると、「僕、言っていない」
の一点張り。しかし、先生も周囲にいた複数のクラスメートが、言ったことを聞いている。 

(2)工作の材料にバルサの板のようなものを4枚、持ってきた子がいた。気がつくと3枚しかな
く、探していたところ、いつのまにかうちの子が1枚持っており、「自分が持ってきたものだ」と言
い張る。 

そこで本当に家から持ってきたものなのかどうか、先生から問い合わせという形で、電話があ
りました。

 しかし、当日家から持っていた形跡はなく、問いつめると 

子:「家の近所で拾った」 
私:「どこで拾ったか、連れて行って」 
子:「わかんない。通学路で拾った」 
私:「通学路のどのあたり?」 
子:「○○の坂を上がって、右に曲がったところ」 
私:「○○君は教室まで4枚、あったって」 
子:「・・・」 

という感じで、つじつまを合わせようと必死。最後に私が「○○君が持っていたのが欲しくなっち
ゃったんだ?」と聞くと、小さくコクリ。最後まで「自分が取ってしまった」とは言いませんでした。 

また、休日においても、先日お友達と野球場に行った際、お友達(4生)と弟(5歳)との3人で、
高いところから通路へ石投げに興じてしまいました。そこへ野球場を管理するおじさんから「そ
んなことしちゃいかん!」と一喝。

私は現場を見ていなかったので、「何やったの!?」と聞くと、またしても「僕、何にもやってい
ない」の一点張り。(お友達は「自分もやったが、○○(うちの子)も一緒にやった」と言いまし
た)。しばらくして父親が登場(草野球の試合をしていました)、「おまえもやったんだろ?」と威
厳ある態度で聞くと小さくコクリ、でした。  
石投げについては、私の聞き方がまずかったかな? (嘘を言うことが可能な質問)とも思いま
すが、平然と周知の事実について頑なに嘘を突き通すことについて、子供の心の中がどうなっ
ているのかわからなくなりそうです。

小学校1年の頃までは嘘を言うと、なんとなく顔や態度に出るのであまり気にはしていませんで
したが、最近はそれがなくなり「絶対正しい!」という自信さえ漂わせています。 

生きていくうえでは嘘は必要なものでもありますが、それより以前に自分に打ちかって、正直に
言うことや誠実であることの大切さをわかってもらうには、今後、どう対応していったら良いので
しょうか? 

どうぞよろしくお願いします。 
(兵庫県A市在住、HGより)

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【HGさんへ】

 以前、書いた原稿を、まずここに掲載しておきます。

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子どものウソ

Q 何かにつけてウソをよく言います。それもシャーシャーと言って、平然としています。(小二
男)

A 子どものウソは、つぎの三つに分けて考える。(1)空想的虚言(妄想)、(2)行為障害によ
る虚言、それに(3)虚言。

空想的虚言というのは、脳の中に虚構の世界をつくりあげ、それをあたかも現実であるかのよ
うに錯覚してつく、ウソのことをいう。行為障害による虚言は、神経症による症状のひとつとして
考える。習慣的な万引きや、不要なものを集めるなどの、随伴症状をともなうことが多い。

これらのウソは、自己正当化のためにつくウソ(いわゆる虚言)とは区別して考える。

ふつうウソというのは、自己防衛(言いわけ、言い逃れ)、あるいは自己顕示(誇示、吹聴、自
慢、見栄)のためにつくウソをいう。子ども自身にウソをついているという自覚がある。

母「だれ、ここにあったお菓子を食べたのは?」、子「ぼくじゃないよ」、母「手を見せなさい」、子
「何もついてないよ。ちゃんと手を洗ったから…」と。

 同じようなウソだが、思い込みの強い子どもは、思い込んだことを本気で信じてウソをつく。
「ゆうべ幽霊を見た」とか、「屋上にUFOが着陸した」というのが、それ。  

その思い込みがさらに激しく、現実と空想の区別がつかなくなってしまった状態を、空想的虚言
という。こんなことがあった。

 ある日一人の母親から、電話がかかってきた。ものすごい剣幕である。「先生は、うちの子の
手をつねって、アザをつくったというじゃありませんか。どうしてそういうことをするのですか!」
と。私にはまったく身に覚えがなかった。そこで「知りません」と言うと、「相手が子どもだと思っ
て、いいかげんなことを言ってもらっては困ります!」と。

 結局、その子は、だれかにつけられたアザを、私のせいのにしたらしい。

イギリスの格言に、『子どもが空中の楼閣を想像するのはかまわないが、そこに住まわせては
ならない』というのがある。子どもがあれこれ空想するのは自由だが、しかしその空想の世界
にハマるようであれば、注意せよという意味である。

このタイプの子どもは、現実と空想の間に垣根がなく、現実の世界に空想をもちこんだり、反
対に、空想の世界に限りないリアリティをもちこんだりする。そして一度、虚構の世界をつくりあ
げると、それがあたかも現実であるかのように、まさに「ああ言えばこう言う」式のウソを、シャ
ーシャーとつく。ウソをウソと自覚しないのが、特徴である。

どんなウソであるにせよ、子どものウソは、静かに問いつめてつぶす。「なぜ」「どうして」だけを
繰り返しながら、最後は、「もうウソは言わないこと」ですます。必要以上に子どもを責めたり、
はげしく叱れば叱るほど、子どもはますますウソの世界に入っていく。

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 ここまでは、いわば一般論。雑誌の性格上、この程度までしか書けない。つぎにもう少し、踏
みこんで考えてみる。

 子どものウソで、重要なポイントは、子ども自身に、ウソという自覚があるかどうかということ。
さらにそのウソが、人格的な障害をともなうものかどうかということ。たとえばもっとも心配なウ
ソに、人格の分離がある。

 子どものばあい、何らかの強烈な恐怖体験が原因となって、人格が分離することがある。た
とえばある女の子(二歳)は、それまでになくはげしく母親に叱られたのが原因で、一人二役(と
きには、三人役)の独り言を言うようになったしまった。それを見た母親が、「気味が悪い」とい
って、相談してきた。

 このタイプの子どものウソは、まったくつかみどころがないのが特徴。ウソというより、まったく
別人になって、別の人格をもったウソをつく。私の知っている女の子(小三、オーストラリア人)
がいる。「私は、イタリアの女王」と言うのだ。そこで私が「イタリアには、女王はいない」と説明
すると、ものごしまで女王ぽくなり、「私はやがて宮殿に迎えいれられる」というようなことを繰り
かえした。

 つぎに心の中に、別の部屋をつくり、その中に閉じこもってしまうようなウソもある。これを心
理学では、「隔離」という。記憶そのものまで、架空の記憶をつくってしまう。そしてそのウソを繰
りかえすうちに、何が本当で、何がウソなのか、本人さえもわからなくなってしまう。親に虐待さ
れながらも、「この体のキズは、ころんでけがをしてできたものだ」と言っていた、子ども(小学
男児)がいた。

 つぎに空想的虚言があるが、こうしたウソの特徴は、本人にその自覚がないということ。その
ためウソを指摘しても、あまり意味がない。あるいはそれを指摘すると、極度の混乱状態にな
ることが多い。

私が経験したケースに、中学一年生の女の子がいた。あることでその子どものウソを追及して
いたら、突然、その女の子は、金切り声をあげて、「そんなことを言ったら、死んでやる!」と叫
び始めた。

 で、こうした子どもの虚言癖に気づいたら、どうするか、である。

 ある母親は、メールでこう言ってきた。「こういう虚言癖は、できるだけ早くなおしたい。だから
子どもを、きびしく指導する」と。その子どもは、小学一年生の男の子だった。

 しかしこうした虚言癖は、小学一年生では、もう手のほどこしようがない。なおすとか、なおさ
ないというレベルの話ではない。反対になおそうと思えば思うほど、その子どもは、ますます虚
構の世界に入りこんでしまう。症状としては、さらに複雑になる。

 小学一年生といえば、すでに自意識が芽生え、少年期へ突入している。あなたの記憶がそ
のころから始まっていることからわかるように、子ども自身も、そのころ人格の「核」をつくり始
める。その核をいじるのは、たいへん危険なことでもある。へたをすれば、自我そのものをつ
ぶしてしまうことにも、なりかねない。

そのためこの時期できることは、せいぜい、今の状態をより悪くしない程度。あるいは、ウソを
つく環境を、できるだけ子どもから遠ざけることでしかない。仮に子どもがウソをついても、相手
にしないとか、あるいは無視する。やがて子ども自身が、自分で自分をコントロールするように
なる。年齢的には、小学三,四年生とみる。その時期を待つ。

 ところで私も、もともとウソつきである。風土的なもの、環境的なものもあるが、私はやはり母
の影響ではないかと思う。それはともかくも、私はある時期、そういう自分がつくづくいやになっ
たことがある。ウソをつくということは、自分を偽ることである。自分を偽るということは、時間を
ムダにすることである。だからあるときから、ウソをつかないと心に決めた。

 で、ウソはぐんと少なくなったが、しかし私の体質が変わったわけではない。今でも、私は自
分の体のどこかにその体質を感ずる。かろうじて私が私なのは、そういう体質を押さえこむ気
力が、まだ残っているからにほかならない。もしその気力が弱くなれば……。ゾーッ!

 そんなわけで小学一年生ともなれば、そういう体質を変えることはできない。相談してきた母
親には悪いが、虚言癖というのはそういうもの。その子ども自身がおとなになり、ウソで相手を
キズつけたり、キズつけられたりしながら、ウソがもつ原罪感に自分で気がつくしかない。また
親としては、そういうときのために、子どもの心の中に、そういう方向性をつくることでしかない。
それがどんなウソであるにせよ……。
(030605)

【補足】
 以前、こんな原稿(中日新聞掲載済み)を書いた。内容が重複するが、参考までに……。

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子どもがウソをつくとき

●ウソにもいろいろ

 ウソをウソとして自覚しながら言うウソ「虚言」と、あたかも空想の世界にいるかのようにして
つくウソ「空想的虚言」は、区別して考える。

 虚言というのは、自己防衛(言い逃れ、言いわけ、自己正当化など)、あるいは自己顕示(誇
示、吹聴、自慢、見栄など)のためにつくウソをいう。子ども自身にウソをついているという自覚
がある。母「誰、ここにあったお菓子を食べたのは?」、子「ぼくじゃないよ」、母「手を見せなさ
い」、子「何もついてないよ。ちゃんと手を洗ったから……」と。

 同じようなウソだが、思い込みの強い子どもは、思い込んだことを本気で信じてウソをつく。
「昨日、通りを歩いたら、幽霊を見た」とか、「屋上にUFOが着陸した」というのがそれ。その思
い込みがさらに激しく、現実と空想の区別がつかなくなってしまった状態を、空想的虚言とい
う。こんなことがあった。

●空想の世界に生きる子ども

 ある日突然、一人の母親から電話がかかってきた。そしてこう言った。「うちの子(年長男児)
が手に大きなアザをつくってきました。子どもに話を聞くと、あなたにつねられたと言うではあり
ませんか。どうしてそういうことをするのですか。あなたは体罰反対ではなかったのですか!」
と。ものすごい剣幕だった。

が、私には思い当たることがない。そこで「知りません」と言うと、その母親は、「どうしてそうい
うウソを言うのですか。相手が子どもだと思って、いいかげんなことを言ってもらっては困りま
す!」と。

 その翌日その子どもと会ったので、それとなく話を聞くと、「(幼稚園からの)帰りのバスの中
で、A君につねられた」と。そのあと聞きもしないのに、ことこまかに話をつなげた。が、そのあ
とA君に聞くと、A君も「知らない……」と。結局その子どもは、何らかの理由で母親の注意をそ
らすために、自分でわざとアザをつくったらしい……、ということになった。こんなこともあった。

●「お前は自分の生徒を疑うのか!」

 ある日、一人の女の子(小四)が、私のところへきてこう言った。「集金のお金を、バスの中で
落とした」と。そこでカバンの中をもう一度調べさせると、集金の袋と一緒に入っていたはずの
明細書だけはカバンの中に残っていた。明細書だけ残して、お金だけを落とすということは、常
識では考えられなかった。そこでその落としたときの様子をたずねると、その女の子は無表情
のまま、やはりことこまかに話をつなげた。

「バスが急にとまったとき体が前に倒れて、それでそのときカバンがほとんど逆さまになり、お
金を落とした」と。しかし落としたときの様子を覚えているというのもおかしい。落としたなら落と
したで、そのとき拾えばよかった……?

 で、この話はそれで終わったが、その数日後、その女の子の妹(小二)からこんな話を聞い
た。何でもその女の子が、親に隠れて高価な人形を買ったというのだ。値段を聞くと、落とした
という金額とほぼ一致していた。が、この事件だけではなかった。そのほかにもおかしなことが
たびたび続いた。「宿題ができなかった」と言ったときも、「忘れ物をした」と言ったときも、その
つど、どこかつじつまが合わなかった。

そこで私は意を決して、その女の子の家に行き、父親にその女の子の問題を伝えることにし
た。が、私の話を半分も聞かないうちに父親は激怒して、こう叫んだ。「君は、自分の生徒を疑
うのか!」と。そのときはじめてその女の子が、奥の部屋に隠れて立っているのがわかった。
「まずい」と思ったが、目と目があったその瞬間、その女の子はニヤリと笑った。

ほかに私の印象に残っているケースでは、「私はイタリアの女王!」と言い張って、一歩も引き
さがらなかった、オーストラリア人の女の子(六歳)がいた。「イタリアには女王はいないよ」とい
くら話しても、その女の子は「私は女王!」と言いつづけていた。

●空中の楼閣に住まわすな

 イギリスの格言に、『子どもが空中の楼閣を想像するのはかまわないが、そこに住まわせて
はならない』というのがある。子どもがあれこれ空想するのは自由だが、しかしその空想の世
界にハマるようであれば、注意せよという意味である。

このタイプの子どもは、現実と空想の間に垣根がなくなってしまい、現実の世界に空想をもちこ
んだり、反対に、空想の世界に限りないリアリティをもちこんだりする。そして一度、虚構の世
界をつくりあげると、それがあたかも現実であるかのように、まさに「ああ言えばこう言う」式の
ウソを、シャーシャーとつく。ウソをウソと自覚しないのが、その特徴である。

●ウソは、静かに問いつめる

 子どものウソは、静かに問いつめてつぶす。「なぜ」「どうして」を繰り返しながら、最後は、「も
うウソは言わないこと」ですます。必要以上に子どもを責めたり、はげしく叱れば叱るほど、子
どもはますますウソがうまくなる。

 問題は空想的虚言だが、このタイプの子どもは、親の前や外の世界では、むしろ「できのい
い子」という印象を与えることが多い。ただ子どもらしいハツラツとした表情が消え、教える側か
ら見ると、心のどこかに膜がかかっているようになる。いわゆる「何を考えているかわからない
子ども」といった感じになる。

 こうした空想的虚言を子どもの中に感じたら、子どもの心を開放させることを第一に考える。
原因の第一は、強圧的な家庭環境にあると考えて、親子関係のあり方そのものを反省する。
とくにこのタイプの子どものばあい、強く叱れば叱るほど、虚構の世界に子どもをやってしまう
ことになるから注意する。

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【FGさんからの相談より】

 ある日学校の保健室の先生から呼び出し。小学二年生になった息子を迎えにいくと、私に抱
きついて泣きじゃくる。

 理由を聞こうとすると、保健室の先生が、「昨夜から何も食べていないとのこと。昨夜もおな
かが痛く、嘔吐もしたとのこと……」と。

 しかし息子は、元気だった。昨夜の夕食もしっかりと食べたし、嘔吐もなかった。

 こうしたウソは、息子が三歳くらいのときから始まった。このままでは、仲間からウソつきと呼
ばれるようになるのではないかと、心配。どうしたらいいでしょうか。(神奈川県K市在住、FGよ
り)

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 ほかにもいくつかの事例が書いてあったが、問いただせば、ウソと本人が自覚する程度のウ
ソということらしい。それまでは、虚構の世界に、自らハマってしまうよう。

 このタイプの子どもは、自分にとって都合の悪いことが起こると、それを自ら、脳の中に別の
世界をつくり、自分をその中に押しこんでしまう。そしてある程度、何回もそれを反復するうち、
現実と虚構の世界の区別がつかなくなってしまう。

いわば偽の記憶(フォールスメモリー)をつくることによって、現実から逃避、もしくは現実的な
問題を回避しようとする。これを心理学の世界では、防衛機制という。つまり現実の世界で、心
が不安定になるのを避けるために、その不安定さを避けるために、自分の心を防衛するという
わけである。

 原因は……、理由は……、引き金は……、ということを、今さら問題にしても意味はない。幼
児期の子どもには、こうしたウソをつく子どもは珍しくない。ざっとみても、年長児のうち、一〇
〜二〇人に一人には、この傾向がある。やや病的かなと思われるレベルまで進む子どもでも、
私の経験では、三〇〜四〇人に一人。日常的に空想の世界にハマってしまうようであれば、問
題だが、そんなわけで、ときどき……ということであれば、つぎのように対処する。

(3)その場では、言うべきことを言いながらも、決して、追いつめない。子どもを窮地に立たせ
れば立たせるほど、立ちなおりができなくなる。完ぺき主義の親ほど、注意する。

(4)小学三、四年生を境に、自己意識が急速に発達し、子ども自身が自分で自分をコントロー
ルするようになるので、その時期を目標に、つまりそういう自己意識で自らコントロールできる
ような布石だけはしておく。ウソをつけば、友だちに嫌われるとわかれば、またそういう経験を
実際にするうちに、自分で自分をコントロールするようになる。

 子ども(幼児、小学校の低学年児)のばあい、ウソを強く叱ると、「ウソをついたこと」を反省す
る前に、恐怖を覚えてしまい、つぎのとき、さらにウソの世界が拡大してしまうことになる。ウソ
は相手にしない。ウソは無視するという方法が、好ましい。しかし子どもが病的なウソをつくよう
になると、ほとんどの親はあわててしまい、「将来はどうなる?」「このままではうちの子は…
…?」と、深刻にに騒ぐ。

 しかし心配無用。人間は、どこまでも社会的な動物である。その社会でもまれることにより、
また、自己意識が発達することにより、自ら自分を修復する能力をもっている。大切なことは、
この自己修復能力を、大切にすること。この相談のFGさんのケースでも、ここ数年のうちに、
子どものウソは、急速に収まっていく。要は、今、あわてて症状をこじらせないこと。
(はやし浩司 虚言 ウソ 嘘 空想的虚言 虚言癖 子どもの嘘 子どものウソ)

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【HGさんへ(2)】

 いただきましたメールによれば、やや病的な虚言癖があると思われます。(叱る)→(ますま
すウソがうまくなる)→(ますます強く叱る)の悪循環の中で、ウソがウソと自覚できる範囲を超
えて、虚構の世界にまで、子どもを追いこんでしまっているような感じがします。

 どこか育児姿勢が、過干渉ぎみ、もしくは過関心ぎみになっていないかを、反省してみてくだ
さい。今の状態では、はげしく説教したり、道理をわからせようと無理をしても、それをすれば
するほど、逆効果です。

 こういうときは、つまりウソとわかった段階で、無視するのが一番です。子どもに白状させるま
で、子どもを追いこんでも意味がありません。また追いこんではいけません。(あるいはあなた
自身が、お子さんに、根強い不信感をもっているのかもしれません。あるいはあなた自身が、
子どもに心を開いていない可能性もあります。不安先行型、心配先行型の子育てをしていませ
んか。頭から、ウソと決めてかかっている、など。)

 あなたはおとななのですから、そして親なのですから、一歩、退いて子どもを包むようにして
みる必要があります。子どもに対して、対等意識が強すぎると思います。相手は、子どもです。
未熟で未完成で、その上、未経験です。

 (それとも、あなた自身は、ウソをつかない、聖人のような人でしょうか?)

 子どもは、よくウソをつきます。そういうとき大切なことは、それを叱ることではなく、相手にし
ないことです。もちろん重要なことで、ウソを言うなら、それについては叱らねばなりません。
が、ほとんどのばあい、その段階では、すでに、症状はかなりこじれているとみます。

 大切なことは、子どもの虚言癖をなおそうとしないこと。簡単には、なおりません。大切なこと
は、今の状態をより悪くしないことだけを考えて、数か月単位で、様子をみることです。

 まずいのは、無理になおそうとすることです。ウソをつくことを責めるのではなく、なぜウソを
つくのか。ウソをつかねばならないのか。またそこまでなぜ、あなたが子どもを追いつめるの
か。それを謙虚に反省すべきです。

 きびしいことを書きましたが、この問題は、一見、子どもの問題のように見えますが、実は、
あなたという親の問題です。もっとはっきり言えば、あなたの育児姿勢そのものに問題があり、
そしてそれが結果として、今の状態をつくりだしているということです。

 ですから、つぎのことを守ってください。

(1)一応、冷静に、子どもの話を聞き、おかしいと思うことは言う。しかし証拠をつきつけて叱っ
たり、追いつめてはいけません。
(2)言うべきことは言いながらも、あるところで、さっと引きさがります。こうした虚言癖のある子
どものばあい、とことん追いつめるのは、タブーです。
(3)あとは暖かい無視を大切に。子どものウソは、相手にしないこと。叱っても、恐らく今の段
階では、(叱られじょうず)になっているので、意味はありません。
(4)あとは半年単位で様子をみますが、子どもの心を開放させることも忘れないように。母子
の間の信頼関係が、かなり不安定な状態にあるとみます。
(5)もう少し年齢が大きくなると、自己意識が育ってきます。その自己意識を、大切に伸ばしま
す。自分で考え、自分で行動する力を養います。

 以上ですが、あくまでもここに書いたことは参考意見です。学校の先生とも緊密に連絡をと
り、ていねいに対処してください。

 今が最悪の状態ではなく、この状態をさらにこじらせると、もっとやっかいな状態になります。
そのためにも、今の状態を、これ以上悪くしないことだけを考えて、対処します。どうかくれぐれ
も、ご注意ください。
(040607)

【追伸】

 話せば長くなりますが、あなた(母親)と、子どもの間の関係についても、冷静に反省してみて
ください。

 あなたはあなたの子どもを、生まれたときから、全幅に信頼していたかという問題です。もし
そうなら、それでよし。そうでなければ、あなた自身が、もっと子どもを信頼して、心を開かなけ
ればなりません。

 ある母親は、自分の子どもが母親のサイフから、お金を盗んで使っていたことについて、一
応は叱りながらも、内心では、「だれでも一度はするものよ」と、笑ってすませたといいます。

 そういう(笑ってすます)ような度量は、結局は、親子の信頼関係から生まれます。あなたも、
そういう度量がもてるように、努力してみてください。

 あんたのウソなんか、私には通用しませんよ。ハハハ、バカめ!、と。








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【2】

●親絶対教

【GR氏(33歳・男性)からの相談より】

名古屋に住んでいるGR氏(33歳・男性)から、こんな相談が届いた。
 ここで、改めて、親・絶対教という、カルトについて、考えてみたい。
 今、GR氏は、結婚生活半年あまりで、妻と離婚すべきかどうかで、
 悩んでいる。

 日本の社会に深く根ざした、親・絶対教。そのカルト性に気づき、そ
 れを改めるのは、容易なことではないようだ。

 メールの内容は、大筋で、本題からはずれないよう、私のほうで許可※
 を得て、改変した。

++++++++++++++++++++++++++

【GRより、はやし浩司へ】

 私は、現在、名古屋にある、医療器械設計メーカーで、研究員をしています。近くの大学で、
講師の仕事もしています。私は、目下、妻と、離婚すべきかどうかで、悩んでいます。

 ことのいきさつは、こうです。

 私と現在の妻とは、昨年(03年)の終わりに結婚する予定でした。いっしょにいると楽しかっ
たので、そのまま結婚話へと進みました。

 が、その直前、妻の父親(義父)が、内臓のがんで倒れました。一時は結婚を延期しようと考
えましたが、義父のたっての希望で、今年(04年)の1月に結婚式をあげました。

 で、2月に、就職先(現在、住んでいる名古屋)が決まりましたので、私と妻は、それまで住ん
でいた富山を引き払い、名古屋に移り住んできました。その直後、義父は、手術中に帰らぬ人
となりました。

 が、ここで、大きな問題が起きました。妻の母親(義母)と妻の姉(義姉)を、富山に残してお
けないと、妻が言い出したのです。そこで一時は、義母と義姉を、名古屋に呼び寄せることも
考えました。

 が、義姉には、仕事があり、どうしても、富山を離れることができないと言い出しました。

 妻は、義父の死で、かなりのショックを受けたようです。それはわかります。名古屋の家に住
むようになってからも、ほとんど、私とは、口をきかない毎日が、つづきました。

 が、今年の4月になってから、何かと富山に帰ることが多くなり、事件が起きました。

 妻が、富山に、家を買って、義母と姉といっしょに、暮らすと言い出したのです。

 で、私が富山まで行くと、すでに不動産屋とは話がついていて、私があとは、契約をするだけ
の段取りになっていました。5月の連休あけの日のことでした。

 しかし総額、4500万円です。35年の長期ローンになります。

 義母と義姉は、今、住んでいるマンションを売って、頭金にする。義姉の収入の何割かを、ロ
ーンにあてると言い出しました。

 そして私には、名古屋で、学生が住むような安いアパートに住めばいい、と。

 しかし、ときどき富山へ帰って、義母の世話をするのと、35年ローンを組むのとでは、中身が
まったくちがいます。

 私も、どこかぶ然とした態度であったことは事実です。で、そのときは、契約をしないで、私
は、名古屋へもどってきました。

 が、その翌日のこと。富山にいた妻から電話がかかってきて、「何だ、あの態度は」「あなた
は、私と母の夢をこなごなに破壊した」「私の家をめちゃめちゃにした」「男なら、もっと男らしくし
てよ」「妻の親に、孝行するのは、夫の義務」と。

 横に義母と義姉がいて、いっしょに、ワーワーとわめく声が聞こえてきました。「もう、やめ
て!」と、義姉が叫んだほどです。で、そのとき義母も、倒れてしまったそうです。

 で、今は、妻は、「もう私は、実家にも帰れない」「しかしあなたのように冷たい男とも、いっしょ
に暮らせない」と言っています。

 妻は、富山の実家(マンション)に帰ったままです。

 このまま離婚すべきでしょうか。どうしたらいいでしょうか。

++++++++++++++++++++++++++++

●親孝行論

 GRさんは、妻の一連の行動を、親孝行の一つとして理解すべきかどうかで、迷っている。

(妻は、親孝行だと信じている。そして夫の生活が犠牲になっても、親孝行のためなら、当然と
考えている。)

 が、ここで登場するのが、親・絶対教という、カルトである。

 このカルトは、親から子へと、代々と引き継がれているため、その流れの中にいる人には、
それがわからない。特徴としては、

(1)親は絶対であると考える。
(2)親のめんどうをみるのは、子どもの義務と考える。
(3)親のためなら、子どもの生活が犠牲になっても、当然と考える。

 この親・絶対教には、双方向性がある。

(1)親自身が、自分は絶対だと思う。
(2)子どもも、親が絶対だと思う。

 つまり親は親で、自分は絶対だから、子どもには、親に従えと教える。子どもは子どもで、親
のために犠牲になるのは、当然と考える。

 一方的な見方は、さしひかえたいが、GRさんの妻は、どうやら、親は絶対であると考えてい
るようである。

●ある事例

 10年ほど前だが、こんな事件があった。

 ある母親だが、息子が、外国へ行っている間に、預かっていた息子の財産を売りはらい、そ
のお金で、家を改築してしまった。

 息子は、その母親に、自分で買った土地の権利書を預けておいた。ゆくゆくは、そこに自分
の家を建てるつもりでいた。が、母親は、それを「処分を任された」と、勝手に判断してしまった
らしい。

 そこでその息子は、中国のS市から帰ってきたあと、母親に泣きながら、抗議したが、母親
は、こう言い放ったという。

 「親が、先祖を守るために、息子の財産を使って、何が悪い!」と。

 この事例でも、その母親には、罪の意識は、まったくない。自分がしてはいけないことをしたと
いう意識すら、ない。ないものは、ないのであって、どうしようもない。

 つまり、ここにカルト性がある。

 その母親にしてみれば、息子が、たとえ半年でも、日本を離れ、中国のS市で生活するように
なったことは、「親を捨てた」ということになる。その母親は、息子が結婚したことについても、そ
れ以前から、「息子を嫁に取られた」と言っていた。

 (ここまで書いて気づいたが、その母親にしてみれば、実家を離れて、息子が家を建てるの
が、許せなかったのかもしれない。だから土地を売ってしまったとも考えられる。)

 こうした事例は、多い。この日本では、本当に、多い。

●だれと結婚したのか

 カルトは、それ自体が、その人の価値観になっている。そしてそれがそのまま人生観の柱に
なっている。だからそれを否定すると、その人は、猛烈に反発する。ときには、命をかけること
もある。

 それ以外の考え方を受けつけない。価値も認めない。同時に、それ以外の考え方を、排斥す
る。

 たとえばGRさんの事例でも、キーパーソンは、義母である。こういうケースでは、義母が、娘
夫婦の幸福を最優先に考えなければならない。

 私がその義母なら、(と言っても、そういう考え方そのものが、その義母には理解できないだ
ろうが)、GRさんの妻である娘にこう言う。

 「私たちは、どんなことがあっても、あなたたちには、迷惑をかけたくない。私たちのために富
山へ帰ってこなくていい。高額なローンを組んで、苦労してほしくない。あなたたちは、あなたた
ちで、幸福になってね」と。

 しかしもし、母親自身が、その親・絶対教の信者だったら、どうなるか。
 
 GRさんの義母は、娘の横で、泣き叫んだという。そのまま倒れてしまったという。妻の言葉を
借りるなら、「夢を、こなごなに破壊したからだ」という。

 となると、そもそもその結婚は、何だったのかということになる。

 義母や妻が描いた、理想の結婚生活(?)とは、義母と同居し、夫は、研究者としての道を歩
み……ということになる。いいかえると、そもそも妻は、夫と結婚するために結婚したのではな
く、心の何割かで、親のめんどうをみるために、夫と結婚したことになる。

 義母にしてみれば、娘として、それは当然のことということにもなる。

●喪失の苦しみ

 ただ妻は、少し前、実の父親をなくしている。そのショックは、それまでの親子関係にもよる
が、相当なものであったと推察される。

 父親をなくしたあと、精神を病む息子や、娘は、少なくない。知人の女性の中には、父親をな
くしたあと、そのままキリスト教団に入信してしまった人もいる。

 その悲しみや、苦しみは、いかばかりなものか。私やあなたがそうでないからといって、そう
いう人たちの受けるショックを、軽くみてはいけない。

 GRさんの妻は、相当なショックを受けた。そのあとの母子関係をみていると、その関係が、
いかに濃密なものであったかが、容易に想像がつく。

 だからそういうショック状態にある妻の今の状況だけをみて、すべてを判断してはいけない。
またそのときの妻の判断が、正しいと思ってはいけない。妻は、ショックから、混乱状態にな
り、さらにパニック状態になっている可能性がある。

 私なら、今は、結論を出さないだろう。少なくとも、もう少し妻が冷静になるまで、様子をみる。
ひょっとしたら、しばらく時間をおけば、妻も今の自分の考え方が、おかしいと気がつくかもしれ
ない。

 喪失の悲しみや苦しみは、それ自体が、心理学の世界でも、大きなテーマになっているほど
である。

そう言えば、もう一人、男性だが、妻をなくしたあと、そのまま、勤めていた雑誌社をやめてしま
い、放浪の旅に出た人もいる。そのとき、その男性は、49歳。しばらくしてから、その男性の動
静を聞くと、周囲の人は、こう言った。「おかしくなってしまいました」と。

(もっともこの男性は、それから2年後、また別の出版社で、編集の仕事に復帰したから、私は
安心したが……。)

 この状態では、妻の悲しみや苦しみを理解することも、問題の解決のためには、重要なポイ
ントとなる。

●説得は、不可能

 あなたもどこかのカルト教団の本部の前で、「息子を返せ」「娘を返せ」と、泣き叫んでいる親
の姿を、何かで見たことがあるだろうと思う。

 ある男性は、妻が、ある仏教系のカルト教団に入信してしまったことが原因で、離婚してしま
った。

しかしここで忘れてはならないことが、二つ、ある。

 ひとつは、カルト教団があるから、信者がいるのではないということ。それを求める信者がい
るから、カルト教団があるということ。だから、カルト教団をたたいても、意味はない。このこと
は、あの忌まわしいサリン事件を起こした、O教団を見ればわかる。

理性も分別もある、大学を出たようなエリートが、愚にもつかないような指導(?)に従ってしま
った。

 もうひとつは、夫にせよ、息子にせよ、だれであるにせよ、カルト教団に身を寄せたという段
階で、すでに、たがいの人間関係は、崩壊しているということ。その離婚した男性にしても、彼
は、「妻がその教団で、洗脳されてしまったため、離婚した」と言っていたが、妻が入信した段
階で、すでに、夫婦関係は、崩壊していたとみる。

 同じように、こうしたケースでは、つまりGRさんのケースでは、妻の親・絶対教が、夫婦関係
をおかしくしたとみやすいが、それは正しくないということ。すでにその原因は、別のところの、
どこかにあったとみる。

 カルトの最大の特徴は、その信者どうしの世界では、たいへん居心地がよいということ。信者
どうしが、親子以上の親子、兄弟以上の兄弟になる。この居心地のよさが、信者どうしの結束
を強くする。

 GRさんの妻は、母と姉との世界で、夫との世界以上の居心地のよさを、感じている。つまり
それを否定することは、自分自身を否定することになる。

 あなたの妻は、命がけで、母や姉を守ろうとするかもしれない。つまりこの時点で、それを理
解しない夫は、そのカルトの外にいる、異端者でしかない。ある男性は、妻に向って、こう言っ
たという。

 「オレの母に不満があるなら、お前こそ、この家から出て行け」と。そういう例もある。

●理解して、時を待つ

 親・絶対教の人に向って、それを否定しても、意味はない。またこの問題だけは、簡単には
解決しない。

もともと道理や理屈の通ずる世界ではない。しかもなおタチのわるいことに、それがそのまま
日本の風土や、文化になっている。

だからこの問題に気づいた人は、相手を理解して、引きさがるしかない。争っても意味はない。
かえって、人間関係そのものまで、破壊してしまう。

私も、もともとは、古風な世界に生まれ育った。そのため、親類というより、その地域の人たち
は、そのほとんどが、親・絶対教の信者たちばかりである。

親の批判、批評すら許さない人も多い。そういう世界で、親・絶対教を否定したら、私のほう
が、はじき飛ばされてしまう。だから、それを知りつつも、それにあわせて、生活するしかない.
大切なことは、それぞれの人が、それぞれの世界で、それなりに平和で、幸福な家庭を築くこ
とである。

「親孝行が、家庭教育の要(かなめ)です」とだれかが言えば、「そうですね」と答えればよい。

カルトというものは、そういうもの。相手に向って、「あなたはまちがっている」と言うこと自体、ま
ちがっている。この世界では、そういう行為を、「ハシゴをはずす」と言う。ハシゴをはずすの
は、簡単なこと。しかしハシゴをはずされた相手は、そのあと、どうすればよいのか。

そこでそういう人たちには、別の考え方があることを教えてやらねばならない。しかしそれは、
実にたいへんな作業である。時間と努力の問題といってもよい。

GRさんのばあいも、そうで、GRさんの妻が、今の悲しみから立ちなおり、自分自身のカルト性
に気づくまでに、長い時間がかかる。決して、あせってはいけない。

【GRさんへ……】

夫婦の間には、いろいろな問題が起きます。

私の印象では、GRさんが現在かかえている問題は、それほど、大きな問題ではないと思いま
す。

こういう問題で、重要なことは、あなた自身の心だけは、決して、偽ってはいけないということで
す。飾ったり、ごまかしたりしてはいけません。すべてをさらけ出します。

あなたの本心は、どこにありますか?

あなたは妻を愛していますか? もしそうなら、まだまにあいますから、「好きだ」「別れたくな
い」と言えばよいのです。

へんな意地は張らないこと。私たち夫婦も、何度か、離婚の危機に立たされたことがあります。
夫婦というのは、そういうものです。

そういう危機を乗り越えていくのも、結婚生活ではないかと思うのです。

親・絶対教は、たしかにカルトです。が、夫婦を別れさせるほどの力はありません。現に私の友
人の中には、夫は、熱心なクリスチャン、妻は、無関心。反対に夫は、無関心、妻は、土日は
毎日、布教活動という夫婦がいます。

しかし、みんな、それなりにうまくやっています。

ですから、妻が親を絶対と思っているならいるで、「そういう考え方もある」と理解した上で、あ
なたはあなたで、それを超えた考え方や思想をもつしかありません。「ぼくも、お前の母さんを、
大切にするよ」「努力するよ」「安心してよ」とです。

幸いにも、私のマガジンを購読してくださっているということですので、この問題については、こ
れからもテーマとして、みんなで考えていきたいと思っています。

で、もう一度、繰りかえしますが、あなたは今、あなたの妻を愛していますか。もしそうなら、プラ
イドを捨て、「好きだ!」「別れたくない!」と、すなおな気持で、大声で叫んでみてください。

そういう前提に立つなら、今の問題は、小さな問題となりますよ。そしてそれでも、万が一、本
当に離婚ということになっても、あなたは後悔しないはずです。すがすがしい気持で、離婚でき
ますよ。

一度、あなた自身はどうなのか、冷静に、静かに、判断してみてください。あとは、それをすな
おにさらけ出し、相手の判断を待てばよいのです。

++++++++++++++++++++++

 こうした問題は、いかにして未練を完全燃焼させるかということに行きつきます。別れるにし
ても、妻への未練を、完全に燃焼させておくということです。

 そのためにも、心を偽らないということです。あるがままの自分を、静かにみつめ、あとはそ
れに従って行動するということです。

 それには、あとで後悔しないためという意味も含まれます。あとで後悔するようなら、別れなけ
ればよいのです。

とことん「好きだ」と言い、とことん「別れたくない」と言う。それでも相手が去っていくなら、あきら
めもつきます。ここでいうように、すがすがしい気持で、新しい人生を歩むことができます。

 幸いにも(?)、子どもがまだいないということですので、今のあなたは、自分の心だけを見つ
めて、行動できます。子どもがいたら、そうはいかないと思います。

今日はたまたま休みで、家にいました。一日中、扇風機にあたって、昼寝をしていたという感じ
です。

どうか、お体を大切に。今日は、これで失礼します。

マガジンのご購読、感謝しています。      はやし浩司







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【3】

●心にキズをもった子ども

【大阪府T市在住の母親より】

幼稚園で不登園になって以来、小学校に 入学してから今まで 毎日 学校でつき添って登校
しています。

最近 「ぼくは、死んだほうがいいんだ。」「お母さんは、僕が嫌いなんだ。」「どうせ何をやって
もうまくできない」と、毎日言います。

幼稚園に行かなくなったときに 私が、死にたいほど辛く 本人にもかなりひどいことを言ってし
まったのを、思い出しているのかも知れません。最近になって、アスペルガ−症候群だといわ
れました。

子供に 自己に自信をつけてあげるには、どのように接してあげれば、いいでしょう?毎日 楽
しく生活できるようにと 思っているのですが、毎日 あまりにもしつこく言われ 私も いらいら
してしまいます。
(大阪府T市、CFより)

+++++++++++++++++

 アスペルガー症候群については、たびたび書いてきたので、ここでは、簡単に説明だけして
おく。

 自閉症的な症状を示しながら、知的な発達障害の見られない子どもが見せる症候群を、アス
ペルガー症候群という。ふつう自閉症というときは、言語能力などの分野で、知的発達障害を
ともなくことが多い。が、アスペルガー児には、そういった発達障害は、見られない。むしろ、数
学や算数の分野などで、特異な能力を見せることが多い。

 正確には、自閉症の中でも、正常レベルに近い子どもを、「高機能自閉症児」という。その中
でも、さらに正常に近い子どもを、「アスペルガー児」という。高機能自閉症児と、アスペルガー
障害児をまとめて、「高機能広汎性発達障害児」と呼ぶ。

 しかし名前だけはぎょうぎょうしいが、要するに、対人関係に問題がある子どもというだけで、
それ以上に問題はない。「個性」と位置づける研究者も多いし、実際、教育現場では、そういう
方向で、指導をしている。

++++++++++++++++

 この相談のばあい、その子どもが、アスペルガー児であるかどうかは、不随的な問題と考え
てよい。アスペルガー児だから、「死んだほうがいい」という言葉を口にするわけではない。た
だ、対人関係の調整が、きわめて苦手な子どもなので、ささいなことで、キズつきやすいという
こと。

 で、気になるのは、母親自身が、「私が、死にたいほど辛く、本人にもかなりひどいことを言っ
てしまったのを、思い出しているのかも知れません」と告白している部分である。

 恐らくそういった接し方を、その母親は、一度とか、二度とかではなく、ごく日常的に、態度を
とおして、していたのかもしれない。

 そのため、子どもの心は、キズついた。アスペルガー児であるというなら、なおさら、デリケー
トな心をもっていた。子どもの年齢は書いてないので、よくわからないが、低学年児であるな
ら、この言葉は、痛々しい。

【CFさんへ……】

 CFさんも、当時は、いろいろ混乱していたのだと思います。子どもの様子が、少し変わってい
るということで、いろいろ悩んだのだと思います。そして、(ひどいこと)を口にしてしまった。

 この問題は、CFさんの子どもが、アスペルガー児であるとかないとかいうこととは、一度、切
り離して考えてみたほうが、よいのでははいないかと思います。そして過去の失敗は、いまさ
ら、悔やんでもしかたのないこと。

 問題は、これから先、どうするか、ですね。

 幸いなことに、CFさんは、今、そういう自分を深く、後悔しています。そして自分やあなたの子
どもを、冷静に見つめています。ここがとても重要な点です。というのも、世の中には、そういう
子どもをもちながら、その子どもの心を知らないまま、子どもを叱りつづける親も多いからで
す。

 ほとんどの親は、子どもに何か問題が起きると、自分を改めようとする前に、「子どもをなお
そう」と考えます。しかしこれほど、身勝手な考え方はありません。

 実のところ、私自身も、「アスペルガー症候群」という言葉を、ほんの5年前にさえ知りません
でした。当時、ある母親から、子育て相談会の席で相談され、そういう症状があることを知りま
した。今から思うと、それがアスペルガー症候群でした。

(この名称が一般的になったのは、ここ数年のことではないでしょうか。私の勉強不足かもしれ
ません。

 対人関係が結べず、その子どもの母親も、深刻に悩んでいました。「完ぺき主義で、だれか
にまちがいを指摘されたりすると、錯乱状態になる」と。

 で、その子どもは、小学3年生になるまで、私は指導しました。その子どもについては、また
別の機会に詳しく書くとして、そんなわけで、私は、「死にたいほどつらく思い、子どもにひどい
ことを言った」あなたを、責めることができません。

 で、その結果、あなたの子どもの心は、ひどくキズついてしまったというわけです。

 ただ、一つ、誤解してはいけないのは、こうした対人関係がうまく結べない子どものばあい、と
きとして、相手に同情を求めながら、相手の心を試すということは、よくあることということです。

 「死」という言葉にしても、言葉として、そう言うかもしれませんが、あまり本気にしてもいけま
せん。「死ぬ」「死ぬ」と言って、死んだ子どもはいません。子どもが死を選ぶのは、あくまでも、
何かのことで行きづまった、その結果です。……といっても、やはり痛々しい言葉ですね。本来
なら、絶対、子どもには口にしてほしくない言葉です。

 こういうケースでは、まさにあなたの親としての、愛の資質が試されます。どんなことがあって
も、「許して、忘れる」です。あとは、暖かい無視を繰りかえし、子どもが、何かのスキンシップや
愛情表現を求めてきたら、すかさず、いとわず、ていねいにそれに答えてあげるということで
す。

 あとは、時の流れに任せましょう。コツは、そういったテーマや問題には、触れないことです。
うまく、聞き流すことです。「暖かい無視」という言葉がありますが、私も好きな言葉です。うま
く、応用してみてください。

 ただとても残念なことですが、一度ついた心のキズは、簡単には消えません。忘れることはで
きますが、消えません。

 しかしだれしも、そうしたキズを無数にもちながら、つまりキズまるけになりながら、成長し、生
きていくものです。ですから、CFさんの子どもが、こうしたキズをもっているとしても、それはそ
れとして、前向きに生きていくしかありません。

 コツは、その問題にふれないように。話題にしないように。あまり気にしないように。

 なお、こんな指導法もありますから、参考にしてください。

 ある中学生の男子ですが、何かにつけて、ゆううつな話題をもちかけてきます。……きまし
た。

 たとえば、こうです。

 「ぼく、今度のテストで、悪い点を取るような気がする」
 「高校へ入っても、また勉強するなんて、いやだ」
 「昨日、友だちが、ぼくを無視した」と。

 最初のうちは、その中学生に相談に、そのつどあれこれ答えていましたが、そのうち、私の
ほうもいやになり(本音!)、やがて、こう答えるようにしました。すぐ、話題を、切りかえるので
す。

 その子どもが憂うつそうな顔をして、話しかけてきたら、すかさず、「ほほう、君は、いい趣味
しているねえ。このサイフ、かっこいいね。もらったの? 買ったの?」と。

 あるいは、「もうすぐ運動会だね。君は、何に出場するの? 子どものころから、君は、走る
のは速かったんだろ?」と。

 つまりその瞬間、瞬間に、明るい話題に、こちらからもちこんでいきます。この方法は、たい
へん効果的ですから、ぜひ、CFさんのご家庭でも、応用してみてください。

 なお、いただきましたメールですが、マガジン用に、転載することを、どうかお許しください。不
都合な点があれば、改めます。どうか、至急、ご連絡ください。勝手なお願いですみません。
(はやし浩司 高機能自閉症児 アスペルガー アスペルガー症候群 子どもの心 子供 キ
ズ)







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【4】

●ある母親からの相談(A letter from a mother)

A mother who lives in Hiroshima, wrote to me as follows about her families, her half-
divorced husband, a boy who uses violence against her and another boy who has refused to 
go to school for three years. She has old-aged parents but they are about to get divorced 
soon. She does not know what to do but she sometimes thinks herself she doesn't care to 
be killed by her boy. The circumstance where she is put is sad.

+++++++++++++++

広島県のEさんから、こんな
相談が届いています。

掲載許可をいただけましたので、
みなさんと、いっしょに、
Kさんの問題を考えてみたいと
思います。

どうか、力、ご意見を、お寄せく
ださい。

+++++++++++++++

(家族関係)

Eさんの実の両親は、現在、80歳を過ぎて、別居状態。
夫の父親は、すでに他界。夫の母親は、現在、ひとり暮らし。

Eさんには、2人の息子がいる。
長男は、はげしい家庭内暴力を繰りかえしている。
そのため、夫は、次男を連れて、家出。

次男は、3年間、不登校を繰りかえし、現在は転校し、その中学校に通っている。

まわりの人たちは、2人の子どもが、今のような状態になったのは、Eさんのせいだと、Eさんを
責めている。

+++++++++++++++

【Eさんより、はやし浩司へ】

次男は3年間の不登校をつづけ、今年の4月から、転校して登校しはじめました。 
現在、次男は、中学3年生です。

次男の住民票を、私の実家に移し、それで転校できました。
 
住民票は実家に移しましたが、実際は、自宅から中学校へ通っています。学校までは、車で1
0分くらいの距離ですが、バスを使うと30分以上かかります。 

はじめはバスで通学していました。学校では、私の実家に住んでいるということにしています。
中学校の友だちには、そう言ってます。

学校から帰るときは、一度、実家に寄ることにしています。そこへ友達も遊びにくるようになっ
たからです。で、そういうこともあり、結局、この6月ごろから、私が車で、実家にいる次男を迎
えにいくことになりました。 

現在、私は父親と絶縁しております。 
その実家には、母親しか住んでいません。 

去年、父は家裁に離婚調停を起こし、母と現在別居しています。 
父も、母も、現在、80歳を過ぎています。
調停員は、80歳をすぎた老夫婦の離婚調停は、はじめてだと言いました。 

父の職業は、大工でした。
 
父の少年時代は戦時中で、兄弟も多く、生活も苦しく、長男の父は高校をやめて、大工の修行
をしたそうです。 

現在の母と結婚して、自分で工務店をはじめました。 

母はバリバリの男気のある女性で、お金の工面や銀行関係一切を、とりしきっていました。 
父はひたすらトラックに乗り、家を建てるという分業でやっていました。 

当然、私は、かなり、放ったらかしで育てらました。親たちも、仕事が忙しく、とても子育てどころ
では、なかったようです。

ちょうど時代は高度成長期のころです。田中角栄が日本列島改造論を唄い、イケイケドンドン
という時代です。その勢いを小学校低学年の私も、肌で感じるほどでした。 

建売住宅が全盛期で、土地を買い、小さな一戸建てを何件も並んで建てる、そして売り出し、
それに買い手がつくというやり方で、当時の家業は、結構成功していたようでした。 

やくざに騙されて、ドカーンと大損をすることもありました。
 
父は全くの無知で、人はいいので騙されやすく、常識知らないところがあります。全くの職人で
す。 母が経理をしていなかったら、借金まみれの状態で、一家離散していたかもしれません。 

母は横暴な女性で、そういう父をこき使っていました。私は当時の父を知っていますから、それ
を思い出すと、父のことを、かわいそうに思うことがあります。

そういうわけで、そのころのままだったら、今でも、アパートや貸し店舗の家賃収入で、老後は
のんびり暮らせるはずだったのです。 

が、しかし・・・私の次男が不登校になり、その1年後には長男が非行に走り、私の家庭の雰囲
気が一変してしまいました。

父は、私の夫を尊敬していました。 
夫が、どちらかというと、父を尊敬させていたようです。

無知で非常識なあの父を尊敬させるようにすることは、簡単です。 
父は私の夫の言うことは何でも聞き入れました。近所にある夫の実家にも顔を出し、ボロ家の
修繕をやったりしていました。 

主人の父親は他界し、現在、母(姑)一人で、そこに住んでいます。同じ町内です。
 
父は、孫のことで、姑や夫と、私には内緒で話をすることが多くなり、姑と夫は、子供がこうなっ
たのは、私の育て方が悪かったからだと、陰では言っています。ときどき父はそのことで、私を
責めたりします。

私は、「子どもたちの問題は、今日明日になおることじゃないから、黙って見守ってくれ」と何度
も頼みました。が、長男がどこへ行くか、そのあとをつけたり、引きこもった次男を無理やり連
れ出そうとしたりしました。

私から見れば、いらぬ節介で、余計に症状が、こじれることばかりしています。 

姑は、私に責任があるとか、私が悪いとか、一点張りです。夫も責任逃れのためか、そういうこ
とにしておきたいらしく、夫婦の仲も、今は破綻状態です。
 
そのうち長男の家庭内暴力も始まり、夫は次男を連れて、隣町のマンションへ引っ越していき
ました。 

父はそのうち、姑に恋心を抱くようになり、毎晩、姑のところに通うようになっていました。 

そして私が悪いとか、私を産んだ母が悪いとか、と、3人で私を責めます。さらに挙句の果てに
は、私の夫は、私の父に、「あなたは奴隷のような夫だ。そんな夫婦なのだから財産を分け
て、離婚したらいい」と、勧めました。 

私の夫は、父に、調停を起こすことなどの知恵をつけ、結局別居ということになりました。父は
アパートを借り、実家を出て行きました。
居所は、私たちには、絶対に教えませんでした。 

でも、夫のマンション近くに住んでいることを、私は知りました。 
そのころの私は、恨みや憎しみで、心は満タン状態でした。 

長男の暴力にも逃げることもできず、「早く殺してほしい」と、死を願うだけの毎日がつづきまし
た。

実家の母は、父から調停を起こされ、別居することにしました。夫や姑へのうらみもあるようで
すが、今は、ひとりで、気ままにやっています。 

そんなわけで、今、いちばん惨めなのは、私の父です。 

結局、毎月生活費を、母のほうから振り込んでもらっています。財産もありません。夫や姑から
も疎遠にされ、よぼよぼと、たまに実家に立ち寄ることもあるそうです。 
今まで通院していた病院に行くためです。 

保険証が母と同じになっているため、その保険証を取りに、実家へ戻ってくるのです。 
そんな父の姿を見ると、私のせいだな・・・全部私のせいなんだと、果てしない海のような自己
否定で、身動きができなくなってしまいます。 

こんな状態になっているにもかかわらず、なぜ引き起こした夫となぜ離婚しないのかと思われ
るかもしれません。

私は離婚するつもりでいます。
子供が自立するまでです。 自立したら、離婚します。

それに今の私には、離婚するだけのパワーやらエネルギーはありません。 
今はもう、くたくたなんです。 

自分の精神が病まないように、自分を責めないようにと、精一杯、心を操るだけで、精一杯で
す。
 
いいかげんで、無責任で、冷酷人間になれるように、がんばっています。そうでもしないと、今
の私は、ボロボロになってしまいます。
 
息子も息子の人生ではないか、父も自分が蒔いた種ではないか、姑の葬式にだって出ない、
恨みが湧き出るあいだは、恨み倒してやると、そんなことばかりを、毎日、考えています。
夫よ、あんたの働いた金で、老後は、のんびり生活する、と。

そういう過激な反発をばねにしながら、時が過ぎて、今の状態が、過去になり、記憶から薄れ
ていくであろう自分を待つ状態です。 

それから、息子2人がこうなったのは、私のせい・・これは否定しません。 
その責任は、感じます。

過干渉で負担をかけ、心をゆがめてしまったのでしょう。 
やり方がまずかった。それはおおいに反省しています。 
だから、今は夫婦や姑、父との問題にはフタをして、息子達の立なおりを、見守りたいので
す。 

父は、私や母をまだ憎んでいるようで、先日も夫に、長男の携帯の電話番号を聞き、長男に、
「私と母に家を追い出され、惨めな暮らしをしている」と泣きごとを言ったようです。
 
そのため長男から、「何でそんなことするんだ」と、私を責めたメールが届きます。 
でもやっぱり、もうこれ以上、波風は立てたくないから、私の事情を長男に話すことはできませ
ん。 
だから、長男が何か言うたびに、「ごめん、ごめん」と謝っています。 

父よ、あなたは、もう元の父には戻らないよね。
認知症も進んでいるしね。 
病気のせいだと思っておくよ。 
今の私には、あなたに、優しい言葉もかけられないよ。 
私たちは、困った親子になったもんだね。 

なんだか、支離滅裂な文章で思いついたまま書いてしまいました。意味不明なところは、適当
に読んでください。

この宙ぶらりんな私の立場が、自分でも、なんとも情けなく、落ちこんでいます。 

で、相談というのは、長男はこのままほっとくつもりですが、バイトもせずに、親のすねばかりか
じっています。

しばらくは放っておいて、いいのでしょうか・・。
さほど、無駄使いをするというふうでも、ありません。

今までの悪仲間とは縁を切ったようです。
今は一人ぼっちで孤独そうですが、これも試練だと思っています。
精神的に不安定で、ぐらついているので、また悪い仲間を作らないかと心配しています。

何かやらせる事、本人に伝えた方がいいことなどがあれば、教えてください。
次男は高校生になったら、私といっしょに住ませたいのですが、どうでしょうか。

夫は私との関係もあって、それについては、乗り気ではないようです。
長くて申し訳ありません。
よろしく御願いします。
(広島県、Eさんより)

+++++++++++++++++

【はやし浩司より、Eさんへ】

 Eさんは、いわゆる家族自我群による、「幻惑」に苦しんでいます。わかりやすく言えば、家族
であるが故の絆(きずな)による、重圧感、束縛感に苦しんでいるということです。ふつうの重圧
感、束縛感ではありません。

 悶々と、いつ晴れるともわからない重圧感、束縛感です。本能に近い部分にまで、それが刷
り込まれているため、それと闘うのも、容易なことではなりません。

 家族というのは、助け合い、守り合い、教え合い、支え合う存在ですが、そのリズムが一度狂
うと、今度は、その家族が、家族どうしを苦しめる責具となってしまいます。Eさんは、こう書いて
います。

 「いいかげんで、無責任で、冷酷人間になれるように、がんばっています」と。つまりEさんは、
今、そこまで追い込まれています。私はここまで読んだとき、涙で目がうるんで、その先が読め
なくなりました。

 そう思うEさんを、だれが責めることができるでしょうか。

 無責任になればよいのです。冷酷な人間であることを、恥じることはありません。Eさんが、
今、いちばんしたいこと。それはこうした(幻惑)から解放され、ひとりで大空を飛び回ることで
す。

 が、それができない。実の両親とのからみ、2人の子どもたちとのからみ、夫の母親や夫との
からみ。そういったものが、がんじがらめに、Eさんの体を縛りつけています。本来なら、いちば
ん近くにいて、Eさんを助けなければならない夫までが、責任をEさんに押しつけて、逃げてしま
っている!

 Eさんは、孤独です。孤立無援の状態で、長男の家庭内暴力にも耐えている。しかも実の両
親は、80歳を過ぎて、離婚! そんな両親でも、「親は親」という世俗的な常識にしばられて、
見放すこともできない。

 どうして私たちは、親に、「産んでやった」「育ててやった」と言われなければならないのでしょ
うか。どうして私たちは、子どもに向かって、「私は親として、もうじゅうぶんなことをしてやった」
「出ていけ」ということが言えないのでしょうか。

 親の呪縛からも解かれ、子どもが自ら巣立ってしまえば、こんな楽なことはありません。しか
しそれができない……。Eさんの苦しみの原因は、すべてこの一点に集約されます。

 が、ここが正念場。

 私が、今のEさんに言えることは、(1)まず、運命を受け入れてしまいなさい、ということです。

 運命というのはおかしなもので、それを嫌えば嫌うほど、悪魔となって、あなたに襲いかかっ
てくる。しかしそれを受け入れてしまえば、向こうのほうから、シッポを巻いて、逃げていく。

 今の状況で言えば、両親のことは両親に任せてしまう。「死んだら、葬式くらいには、出てや
る」と考える。

 夫については、離婚あるのみ。Eさんが言っているように、子どもたちが自立すれば、離婚。
あとは、ケセラセラ(なるようになれ)。親孝行など、くそ食らえ、です。夫のことは、忘れなさい。

 ただ2人の子どもについては、(2)裏切られても、裏切られても、ただひたすら信じ、「許し
て、忘れる」です。その度量の深さが、あなたの(愛)の深さということになります。またそれがこ
の先、どういう結末になろうとも、Eさんの人生を、うるおい豊かで、美しいものにします。

 もし、その(愛)すらも、Eさんが切ってしまったら、Eさんは、何のために、今、生きているのか
ということになってしまいます。また何のために、生まれてきたのかということになってしまいま
す。

 Eさんは、まだ気がついていないのかもしれませんが、Eさん以上に、家族自我群による(幻
惑)で苦しんでいるのが、実は、Eさんの長男なのです。安らぎを得たくても、得ることができな
い。「お母さん、ぼくは楽になりたい」と願っても、その思いが、届かない。その(根)は深いと思
います。「仕事もしたい」「一人前になりたい」、しかしそれができない。どういうわけか、できな
い。

 それが家庭内暴力へつながっていると考えてください。わかりますか? 今、あなた以上に苦
しんでいるのが、長男なのです。

 ただそういう自分をコントロールすることができない。悶々とつづく被害妄想の中で、自分を
見失ってしまっている。「こんなオレにしたのは、お前だ」と、Eさんを責めつづけている。

 愛するものどうしが、たがいにキズつけあっている。これを悲劇と言わずして、何と言うのでし
ょうか。

 繰りかえしますが、今、ここで2人の子どもを見放してしまえば、今度は、今、Eさんがかかえ
ている(運命)を、2人の子どもが、引き継ぐだけです。いつか、同じような立場に立たされ、子
どもたちが、もがき、苦しむのです。

 何があっても、「許して、忘れる」。この言葉だけを、どうか心の中で念じてみてください。この
言葉を繰りかえしていると、ときに、あふれ出る涙を、どうすることもできなくなるときがくるかも
しれません。そのときはそのときで、思いっきり、泣けばよいのです。

 そう、相手が子どもであれ、人を愛することは、それほどまでに、切なく、悲しく、そして美しい
ものです。自分の子どもを、どうかしようと考えるのではなくて、あなたが惜しみなく、愛を与え
ていくのです。裏切られても、行き詰まっても、殴られても、蹴られても、愛を与えていくのです。

 「どうなるか?」と心配するのではなく、「明日は、かならずよくなる」と信じて、愛を与えていき
ます。この世界では、取り越し苦労と、ぬか喜びは、禁物です。あなたはあなたで、マイペース
で、子どもを信じ、愛するのです。許して、忘れるのです。そしてあなたは、あなたで、したいこ
とをすればよいのです。

 いまどき、非行など、何でもない問題です。不登校にいたっては、さらに何でもない問題で
す。

 大切なことは、今、あなたが、ここに生きているということ。息をしているということ。体を動か
し、見て、聞いて、ものを話しているということ。

 大切なことは、今、あなたの子どもがここにいて、息をしているということ。体を動かし、見て、
聞いて、ものを話しているということ。

 その(価値)に比べたら、非行など、何でもない問題です。不登校など、さらに、何でもない問
題です。

 いいですか、私たちは、今、ここに生きているのです。それを忘れてはいけません。大切なこ
とは、その(価値)を実感することです。

 Eさんの年齢はわかりませんが、私よりずっと若い方です。ですから今の私のように考えろと
いうほうが、無理かもしれません。しかしこの年齢になると、時の流れが、まるで砂時計の砂の
ように思えてきます。

 サラサラと時が流れていく。その切なさ。いとおしさ……。

 運命を受け入れ、それを楽しむのです。運命から逃げないで、それを楽しむのです。「あなた
たちは、あなたたちで、したいように生きなさい」「私は私で、がんばるから」と。

 とたん、心の荷物が軽くなるはずです。悪魔は、向こうから退散していきます。

 あとは、成り行きに任せなさい。水が自然と、流れる場所を求めて流れていくように、雲が自
然と、流れる場所を求めて流れていくように、今の問題は、やがて解決していきます。バカでア
ホな、両親や夫のことは忘れなさい。

 私も、実の母親とはいろいろありましたが、その母は、今は、ボケてしまって、アホになってし
まいました。そんな姿を見るにつけ、本気で相手にしていた、自分のほうが、アホだったことを
知ります。

 いいですか、Eさん。あなたが今、かかえているような問題は、みながかかえていますよ。表
からではわかりませんが、例外はありません。ですから、「私だけが……」とか、「どうしてうちの
子だけが……」とかは、思わないこと。また、自分を責めないこと。

 まだまだ、あなたには未来があります。子どもたちには、もっと大きな未来があります。それ
を信じて、恐れず、前に進んでください。

 相手が子どもであれ、人を愛することは、すばらしいことですよ。人生は、美しいですよ。

 今度、私のHPに、「音楽と私」というコーナーをもうけました。一度、おいでになってみてくださ
い。楽しいですよ。

 では、今日は、これで失礼します。

 この返事をEさんに送ったあと、BLOGのほうにも、載せておきます。どうか、お許しください。
多くの人たちに、Eさんの経験が、おおきな励みになると思います。みんな、同じような問題を
かかえていますから……ね。








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【5】
義理の両親との不和

相談(1)小学3年生の母から
 最近同居を始めた夫の親が子どもを甘やかして、ストレスを感じている毎日です。
 宿題が終わるまでテレビは見ないとか、夕飯が近い時間に間食しない……、というようなささ
いなことですが、注意しているこちらの努力を無にするように子どもの言うことを聞いてしまいま
す。夫の親だからと遠慮せず、甘やかさないようにガツンと言った方がいいのでしょうか?


A:あきらめなさい。この種の問題は一度こじれると、別居か、さもなくば離婚かという問題に発
展します。(その覚悟と経済的余裕があるなら、ガツンと言いなさい。)あなたの子どもは、(多
少)、スポイルされますが、しかし子育て全体からみれば、マイナーな(=どうでもよい)問題で
す。小学3年生ということですから、(多少)ですみます。少なくともあなたの夫より、悪くなること
はありません。(あなたの夫も、同じ両親に育てられたのですから。)
それよりも大切なのは、こういう状況を前向きに生かし、あなたはあなたで自分の好きなことを
すること。あなたにも夢や希望があったでしょ。それを今、実行するのです。一人の人間とし
て、したいことを追求します。すばらしいチャンスですよ! 
 で、両親にはこう言います。「お父様、お母様のおかげで、たいへん助かっています。ありが
とうございます」と。両親を責めるのではなく、両親に自覚を促し、子育ての責任を分担してもら
います。
 ついでに一言。両親があなたの方針に反したことをしたとしても、けっして子どもの前で、両
親のことを悪く言ってはいけません。批判もタブー。子どもは糸の切れた凧のようになり、指導
ができなくなります。言うとしても、どこがどう悪いか、その行為だけにとどめます。あとの判断
は、子ども自身に任せます。








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【6】
子どもの不登校

相談(2)小学6年生の父から
 二男は、6年生の後半から不登校です。きっかけは、友達とのちょっとした行き違いで起きた
けんかです。そのうち学校に行くようになるだろうと思っていましたが、今も学校に行けないまま
です。
 中学進学を機会に、本人も不登校から抜け出したいと言っています。親がすべきことは、ど
んなことでしょうか?


A:こういうときの大鉄則は、これ。『暖かい無視』『求めてきた時が与え時』です。あせればあせ
るほど、子どもをマイナスの方向に追い詰めてしまいます。暖かく無視します。そして子どもの
ほうから何かアクションがあったら、そのときはすかさず相談に乗ってやります。表面的にはど
うであれ、あなたの子どもは、あなた以上に苦しんでいます。大切なことは、それを忘れないこ
と。あなたも苦しいでしょうが、その苦しみを、子どもにぶつけてはいけません。
 今は時代が変わりました。「学歴」から「一芸」へ。おとなになる道は一つではありません。こ
の機会をうまくとらえ、子どもの特性、方向性を見極めてみてはどうでしょうか。そしてそれが見
つかったら、あなたは子どもにこう言います。「お前がしたいことをしなさい。どんな道であれ、
お父さんは、お前を応援するよ」と。
 私の二男も、同じころ、不登校を繰り返しました。しかしそのつど、「生きているだけでいい」と
思い直すことで、乗り越えることができました。
 そのときは遅々として進まない子育て。しかしそれも終わってみると、あっという間のできご
と。不登校など、何でもありません。子どもを信ずること。子どもを支えること。それがあとあと、
今という現在を、光り輝くものにします。平凡は美徳ですが、平凡な生活からは、親子の太い
絆は生まれません。









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司 静岡県 浜松市 幼児教育 岐阜県美濃市生まれ 金沢大学法文学部卒 教育評論家 はやしひろし 林ひろし 静岡県 浜松市 幼
児教育 岐阜県美濃市生まれ 金沢大学法文学部卒 教育評論家 はやし浩司・林浩二(司) 林浩司 静岡県 浜松市 幼児教育 岐
阜県美濃市生まれ 金沢大学法文学部卒 教育評論家 Hiroshi Hayashi / 1970 IH student/International House / Melbourne Univ.
writer/essayist/law student/Japan/born in 1947/武義高校 林こうじ はやしこうじ 静岡県 浜松市 幼児教育 岐阜県美濃市生まれ
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